『春秋の色』 宮城谷昌光  講談社文庫

春秋の色 (講談社文庫)

春秋の色 (講談社文庫)

中国古典物小説の作者として人気大爆発した、宮城谷昌光のエッセイ集である。

前半100ページは中国史や漢字ネタで面白くて為になるが、

後半は、売れない時代の焦燥やら、恩師への追憶やら、

小説家なら誰でも書けるエッセイなので、読む必要はない。

蒲郡出身で三河弁や尾張弁や東海地方の風土に詳しい作者の日本史ネタも

それなりに面白いが、研究する価値のない低知能民族の歴史なんぞ、

どうでもいいよね。

東海地方に住んだことが無いのに、信長と秀吉と家康を研究する奴等は、

風土に関する視点がすっぽり抜けているので大笑いである。

桶狭間の謎を宮城谷昌光は簡単に説明してしまいます。

奇襲なんてありませんでした。

信長は天才ではありません。

正攻法で力押しで単純に突撃したのです。

勝てたのは天気が急変して嵐になったからです。

日本史を研究している東京もんのほとんどは馬鹿ばかりである。