『消えた装身具』 コリン・デクスター 大庭 忠男 訳 ハヤカワミステリ文庫148−9
- 作者: コリンデクスター,Colin Dexter,大庭忠男
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
モース警部シリーズ Vol.4「消えた装身具」【字幕版】 [VHS]
- 出版社/メーカー: 日本クラウン
- 発売日: 1999/02/24
- メディア: VHS
- この商品を含むブログ (1件) を見る
「ウッドストック行最終バス」と「キドリントンから消えた娘」で
人気大爆発したデクスターだが、本作は並み以下の推理小説である。
読まなくていい。これ、元々小説としてプロット立てたんじゃなくて、
TVドラマ用の脚本を小説に書き直した物である。
コロンボの小説と同じパターンだが、
はっきり言って、コロンボ以下である。
デクスターの魅力は推理が(モース警部の妄想が)、2転3転どころか、
4転5転して、事実とモースの妄想がごちゃごちゃになっていくところだが、
本作は1転するだけである。
元はTV用だけあって、視聴者を泣かす事がポイントらしい。
二つの意味がある原題をラストでモースが叫ぶ所で泣いてくれということだろう。
推理小説が論理でなくて、感情に訴えてどうする?
デクスター版「人間の証明」というべき駄作である。