『死者たちの礼拝』 コリン・デクスター 大庭忠男訳 早川文庫

死者たちの礼拝 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

死者たちの礼拝 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

汝の敵を愛せよという教えを教えるキリスト教会で連続殺人が発生する。

休暇旅行中に偶然にその教会に行ってしまったモース警部は、

捜査オタクの血が騒ぎ、勝手に聞き込みを開始するw

やがて正式にモースの担当事件となるのだが、

被害者も目撃者も犯人も教会関係者であっては、き○がいの王国の中で捜査するようなものである。

転落死した牧師に代わって赴任してきた新しい牧師は、

モースの捜査に積極的に協力しようとしない。

モースは怒鳴る。

「偉い牧師だろうと、救世主だろうと、神だろうと、司法警察官の前では、単なる一般人である。

警察官に協力するのは義務である。お祈りして事件が解決するか、このタコ!」

ここまでは言わないが、

こういうような事を言うモース警部の最大の弱点は47歳にして独身であったという事である。

宗教を信じているような低知能者にモース警部が騙されるわけがない。

スト2章の解釈が分かれるかもしれんが、私はモースは知っているうえでの判断だと理解する。