『20世紀の美術』 監修:末永照和 発行:美術新聞社
- 作者: 末永照和,林洋子,中村英樹,堀元彰,早見堯,近藤幸夫,嶋崎吉信
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2000/05/16
- メディア: 単行本
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●ジョルジョ・デ・キリコ「偉大な形而上学者」
謎の時代の面影が残っているので、なんとか鑑賞に堪える(藁
●ルネ・マグリット「自由への戸口で」
マグリットは好きな方だが、
如何にも頭だけで計算して描いた印象を受けて、
上手いし面白いけど、情動が感じられず、今一感動出来ませんね。
●サルバドール・ダリ「器官と手」
鋭角的なロボットみたいな存在から、血みどろの手が出ています。
冷たいイメージで統一した方が、不安感がはっきりして良いと思います。
メカメカしたダリは好きだが、私がダリの個性だと思っていたのは、
ダリの売りでは無かったみたいです。
●サルバドール・ダリ「地中海を見つめるガラ」
ややや!モザイク画法はダリがやっていたか!
しかし、モザイクをかける位置が間違ってますね。
ガラの裸体にかけるべきだと思う(藁
●イヴ・タンギー「緩慢な日」
私がダリに望んでいたものは、イヴ・タンギーにありました。
ダリより、こういうイメージの方が好みです。
フリードリヒみたいにかっちょええ色使いです。
海底に棲む謎のメカメカした生物の絵です。
シュルレアリズムの存在しないものの絵が好きですが、
ほんわかぼ〜んした童話の挿絵みたいなのは、幼稚で好きくありません。
硬派な絵が好きです。
●ドロテア・タニング「子供達の遊び」
誰でも考え付く夏のイメージを木箱に閉じ込めようとした
とても判りやすい謎の絵(藁
この手法使えば誰でもシュルレアリスムの絵は描けます。
もっと大きい画面で見てみたい。解読するネタがいっぱい埋まっていると思う。
●アンリ・ルソー「税関」
単なる風景画に見えるが、微妙な不安感が良サゲ。
何が不安かというと、国家に税をふんだくられるほど不安なものはない(違ぁぁぁぁう!藁
●フリーダ・カーロ「2人のフリーダ」
カーロが載ってるのは評価するが、
シュルレアリスムのコーナーではなくて、
メキシコ壁画運動のディエゴ・リベラの妻としての
オマケの紹介に近い。
シュルレアリスムに入れてやれよ(泣
●ダビィド・アルファロ・シケイロス「悲劇のこだま」
悲劇がこだましてるよ、イタタタタ。
●ジャン・フォートリエ「人質」
抽象画に分類する人もいるだろうが、
このレベルまでなら私は理解出来ます。
これ以上崩したら、子供の落書き、
あるいはコンピュータで線画可能な、
成人したまともな人間には価値の無い、芸術以外の物体だと認識します。
●フランシス・ベイコン「ベラスケスの法王イノセントⅩ世の肖像に基づく習作」
パクリでなければ評価は高いのだが…。
このネタ使えば幾らでも量産出来るじゃん(藁
●バルテュス「部屋」
きゃあ〜イヤラシイ、少女裸体画よ!猥褻画よ!
右側の服を着ている不細工な少女がいい味出しているのに惜しい。
破廉恥なカッコしてやりまくってるんじゃねえよ、この淫乱娘!
というテーマで理解するべきか?
エロ娘が能天気ににゃんにゃんしている時でも、真面目な大人は真っ当に働いているんだぞ!
と訴えていると理解します。
なんのテーマ性も持たせずに、裸体だけを描く画家は、
猥褻目的しか頭にないのだと断言します。
●ホルスト・アンテス「横に小さな人物がいる赤い頭部」
ブキミ系だが、哀しみも感じられる。
他の絵もちょっと観て見たい。
みんなこんな感じだと夢で魘されそうだが(藁
●アンゼルム・キーファー「天使の秩序」
キーファーの絵は大画面で見ないと区別出来ませんな。
これは天使ネタというよりは、原罪ネタだそうです。
裸体画描いてチンコ起てている暇なんてないだろ?
キーファーみたいに訴えたい罪、謝罪したい罪はないのですか?
能天気な芸術家は社会の迷惑です。
キーファーの下描き画家になってホスイ。
ゴヤが入ってないぞゴルァ!って、
ゴヤは19世紀だったよな。
20世紀美術もほとんど意味が無いよな。
私は19世紀美術をメインに追っかけます。
19世紀、それは、男が紳士であり、女が淑女であった時代。
「君がッ!裸体画は猥褻画だッ!と認めるまでェ!殴るのを止めないィィィ!」
「僕にはッ!チンポコなど失なってもいい理由があるッ!僕には大いなる夢があるゥゥゥ!」