『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 スティーグ・ラーソン 早川

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下

プロローグが日常の謎的で、

これは個性あるなと期待したが、

本編は普通でちょっと拍子抜け。

エンタメに徹してワザとだと思うが情景描写がほとんどなくて、

リーダビリティは良いが深みが足りない。

ヘニング・マンケルやオーサ・ラーソンより

セクースシーンの描写が多くて上品さに欠けるのは気になった。

下巻でミステリとして大トリックの炸裂を望んだが…。

ミステリとしてのトリックはヒラリー・ウォーやコリン・デクスター以下。

本格推理小説として期待すると脱力します。

プロットも描写もヘタな方だな。

社会的問題意識が高いのはいいが、

殺人事件の謎解きをメインにする必要は無かったのでは?

あせって読むほどの傑作ではない。

2と3は文庫落ちするまで待ちます。