『タンゴステップ』 ヘニング・マンケル 創元推理文庫

タンゴステップ〈上〉 (創元推理文庫)

タンゴステップ〈上〉 (創元推理文庫)

タンゴステップ〈下〉 (創元推理文庫)

タンゴステップ〈下〉 (創元推理文庫)

本書のベストセリフ

「切手を集める人間がいる。

マッチ箱の絵を集める人間もいる。

古い、消滅した政治的理念を集める人間たちがいても

おかしくないではないか。

人間はいままでも無意味なことに時間を浪費してきた。

現代では、意味のない、人間を価値のないものにしてしまう

テレビ番組を見ながら死んでしまう人間も数多くいる」


"クルト・ヴァランダー"シリーズではないが、

『目くらましの道』 の被害者の兄が登場するので、

"クルト・ヴァランダー"シリーズと同じ世界です。

テーマもキャラも素晴しいが、

展開が遅くてワクワク感が乏しいのが欠点。

上品な良作だが地味過ぎる。

『目くらましの道』 よりは推理小説としても辛うじて読めます。

私は自分は平凡だと強調するエリックが真犯人だと推理しましたw

あれは偶然ではなく故意と推理しますぞww