『リガの犬たち』 ヘニング・マンケル 創元推理文庫

リガの犬たち (創元推理文庫)

リガの犬たち (創元推理文庫)

"刑事クルト・ヴァランダー"シリーズ第二作。

天才忍者来人薔薇弾覚醒!

忍法<人形隠れの術>炸裂!!

糞遁の術は未完成…。

という話です。(ちょっと違うw)

冗談抜きでここまで楽しくなるとは思ってませんでした。

スウェーデンの田舎町イースタの刑事が、

バルト三国を救うためにラトヴィアでテロリストになるという、

大スケールの話に発展してワクワクドキドキしますた。

人権擁護国家のスウェーデン人なので、

テロリストと化しても、

殺人はしないのが素晴しい!

銃を持った敵を素手で倒した後に、

敵の銃を奪うという発想が皆無なのが素晴しい。

銃を持った敵が複数いる場合は、

仕方なく敵の銃を奪おうとするが、

基本的に肉体派ではなくて知性派(正しくは妄想派w)なので、

肝心の時にアクションが滑って絶体絶命!

戦うより隠れること逃げることが得意な斬新な主人公である。

殺人犯なんて滅多に現れないのんびりした田舎で、

空き巣や寸借詐欺の相手するのが本人の理想であったが、

如何にしてクルト・ヴァランダーが覚醒し、

世界平和の為に行動するようになるか、

楽しみに読んでください。

そして皆様も全体主義への怒りを覚醒させよ!