『目くらましの道』 ヘニング・マンケル 創元推理文庫

目くらましの道 上 (創元推理文庫)

目くらましの道 上 (創元推理文庫)

目くらましの道 下 (創元推理文庫)

目くらましの道 下 (創元推理文庫)

"クルト・ヴァランダー"シリーズ第五作。

文学的に長くなり、

本格推理としては0点。

犯人の行動を描写した後に、

警察側の推理が語られる、

推理が無意味になっている構成です。

読者には真実が明確なのに、

警察側の間違った推理を読まされる無駄が多い小説。

主人公の魅力と上品な文学的描写には価値があるが、

一応ミステリなのに推理要素が皆無なのは脱力する。

ワクワク感はゼロ。

文学として浸る小説です。