『もっとも危険なゲーム』 ギャビン・ライアル 菊池光訳 早川ミステリ文庫
もっとも危険なゲーム (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18-2))
- 作者: ギャビン・ライアル,菊池光
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1994
- メディア: 文庫
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美人の色仕掛けにも金にも見向きもせず、
依頼人を裏切らない主人公が素晴しい。
依頼人は相場を知らない金持ちの素人なのに、
依頼人が出す金を多すぎると半分返すのもかっちょええ!
主人公はパイロットなのに、やくざや警官やスパイと戦う羽目になるが、
大ピンチに女に助けられたりして、
ジェンダー観も素晴しい傑作。
悪党は無法者ではない、
悪のルールを正直に守っているのだという、
ピカレスク・ノワールを馬鹿にした視点があるのもデラかっちょええ!
これが本物の自立したプロの男である。
冒険小説作家はやっぱライアルが一番私に合います。
星5付けたいくらいだが、
アクションシーンにもう一捻り欲しかったので星4.。