『グランド・バンクスの幻影』 アーサー・C・クラーク 山高昭訳 早川文庫SF

「レイプ・ザ・タイタニック!〜タイタニックを押し倒せ!〜」
じゃなかったw

「レイズ・ザ・タイタニック!〜タイタニックを引き揚げろ!〜」
という映画があったが、

それを見て怒り狂った一人のSF作家がいる。

何を隠そう(何も隠しはしないが)

世界4のSF作家のアーサー・C・クラークである。

ちなみに世界3はアイザック・アシモフ

世界2はJ・P・ホーガン、

世界1はスティーヴン・バクスターである。

で、クラークが何に怒ったかというと、

「レイズ・ザ・タイタニック!〜タイタニックを引き揚げろ!〜」には、

400気圧もの海底に圧縮空気を送るという科学的間違いがあったからである。

ヒドラジン作戦も有効ではない。

沈没したタイタニック号をサルベージする技術を、クラークが科学的に正しく描写したのが、

「グランド・バンクスの幻影」である。

正しいというだけで、センスオブワンダーは皆無ですけどねw

科学教の信者は科学的に正しいとありがたがるべき小説である。

ペルチエ効果(Peltier effect)

堆積物爆発(海底下の炭化水素の貯蔵庫とその噴出と爆発)

マンデルブロ

暖水による湧昇効果

海底地震と深海の乱泥流(タービダイト

などのネタが出てくる海洋ハードSFである。