『失われた宇宙の旅2001』 アーサー・C・クラーク 伊藤典夫 訳 ハヤカワ
- 作者: アーサー・C.クラーク,伊藤典夫,Arthur C. Clarke
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/04
- メディア: 文庫
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一冊丸ごと小説ではなくて、クラークの日記も付記した
クラーク版「メイキングオブ2001」
- 作者: ジェロームアジェル,Jerome Agel,富永和子
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 1998/03
- メディア: 単行本
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火星生物に遭遇したり、スターゲートの向こうにワラワラと
宇宙人がいたりする大歩危な古い小説である。
クラークはサイクロプス計画で宇宙人が見つかると信じていた
低知能者だが、本書では21世紀の初頭に宇宙人が地球にやってくるだろう
というとんでもないエッセイも読めます(藁)。
て、いうか、クラーク説なら、もう宇宙人からの電波による返信は
とっくに届いている事になっている(爆)。
それにしても伊藤典夫ってこんなに訳が下手だったのか?
クラークの原文が下手だという説ももちろん考えられるが、
形容詞の置く位置がおかしくて、目的語が明確でない
変な日本語が頻出します。
助詞のセンスも悪い。
P308の文、
<ひとりの生物が両手にずんぐりした棒を持ち、>
これではバットを右手と左手で2本持っているようにとれる。
両手に→両手で
にするべきであろう。
ちなみにボーマンはニューヨーク・ヤンキースのファンであったことが、
本書を読めば判ります。
切り捨てられた人物描写を参考にして、「2001年」のクイズでも作りたい人には、
本書は有用な種本になるであろう。