「エレクトラ」『ギリシア悲劇 II ソポクレス』 高津春繁他訳 ちくま文庫

ファザコンの異称エレクトラコンプレックスの語源になったエレクトラの物語である。

ファザコンやマザコンロリコンなどというキチ○イを主役にしても感情移入出来ないのはしゃあないが、

主役エレクトラにはチョームカツイタざんす。

お父様アガメムノンは、若いツバメとラブラブファイヤーになった実の母に謀殺され、

エレクトラは殺人者たちに養われる環境を嘆く。

働く能力がない女だけど、

死んでもいいから家を出る!

とほざくばかりで、

家を出ないうちに、弟オレステスが仇討ちに帰って来て、

弟が実の母と義父を殺して物語はハッピーエンドで終わる。

母と義父の殺害は全て弟任せ。

エレクトラは血を見なくてすむ屋敷の外から弟に声援を送るのみ。

口だけで何もしないムカツク女が主役の物語である。

不幸を嘆くだけで何もしなくても、

美少女の私は必ず幸福になれると信じているムカツク女がエレクトラ

他の作品の続編では、母殺しの罪でオレステスは悲惨な最期を迎えた筈だが、

その後のエレクトラには神罰は下らなかったのか?

ギリシャ悲劇に詳しい人のツッコミキボーン!