「アイアス」『ギリシア悲劇 II ソポクレス』 高津春繁他訳 ちくま文庫

ギリシア悲劇〈2〉ソポクレス (ちくま文庫)

ギリシア悲劇〈2〉ソポクレス (ちくま文庫)

ニーナがソポクレスの「オイディプス王」を

どこまで趣味で捻じ曲げているか気になって買ったが、

正直読むのが辛いw

七作収録されているが、最初の「アイアス」しかまだ読み終わってない。

ガンダムの富野監督ファンには、サラミスとかコロスとかいう馴染みの単語が出てきて嬉Pだろうが、

人類の歴史で初めて戯曲にドラマ性を持ち込んだ基本中の基本の古典なので、

ドラマ性があるというだけで、小説をいっぱい読んでいる人には退屈で仕方がないだろう。

戯曲というものは役名の下にセリフが書いてあるものだが、

おしんの橋田先生も裸足で逃げ出す長ゼリフで、

1ページの中に、役名がひとつもないページもある!

舞台の上で暴れてストレス発散するのが目的のゴロツキには絶対演じられない戯曲であるw

「アイアス」に関して言えば、女神アテナの超能力攻撃で、

自殺に追い込まれる英雄アイアスが哀れだと思ったよ。

アテナイ市民にとっては、アテナは守護神であるが、

敵国のポリスの人間にとっては、

残酷な悪魔である。ガクガクブルブル。

全ての生命体を救おうとせずに、殺人を楽しみながら神を名乗る奴等にはチョームカツク!