『センポ・スギハァラ―平石耕一現代史劇選集』 平石耕一 発行アルヒーフ 発売すずさわ書店

センポ・スギハァラ―平石耕一現代史劇選集

センポ・スギハァラ―平石耕一現代史劇選集

●センポ・スギハァラ

1940年夏、リトアニアの首都カウナス

ナチスドイツに追われたユダヤ人難民は、唯一の脱出の道である、

通過ビザを求めて日本領事館を囲む。

日本政府の指示に叛くことになるビザ発給を、

杉原千畝領事に決断させたものは?

●ホームワーク

旧ユーゴ崩壊後の1992年、セルビア人の乱。

内乱虐殺事件に翻弄される家族の悲劇。

●湧きいずる水は

産廃処分場建設をめぐる利権屋と住民との戦い。

以上の三本が収録されています。

社会問題を常にテーマにする平石先生の戯曲は素晴らしい!

左寄りなので左翼の人には至福の時となるでしょう。

硬い左翼なぞ現代では一般受けしませんが、

軟弱な破廉恥演劇全盛の時代に、硬派の平石耕一の戯曲はデラ貴重だがね!

物語としては平石耕一の「センポ・スギハァラ」より

気骨の外交官杉原千畝物語 ミスターマガジンKC―シリーズ「戦争と人間」 (143)

の方が感動的だったけどなw

週刊少年マガジンに読み切り(二回連載だったか?)で載ったこれで、

杉原千畝ブームが来たと私は思うが、

今、アマゾンで引っかかる書籍で、一番早く活字にしたのは、平石耕一先生ざんす。

杉原千畝岐阜県出身でアール。

愛知三重岐阜の東海地方が世界一の文化芸術の先進地域であるという私の持論がまた一つ証明されたw

人命の価値が判らない野蛮人は、文化芸術作品に感動しないもんざんす。