『リーマンとアインシュタインの世界』 アンナ・リワノワ 東京図書

リーマンとアインシュタインの世界

リーマンとアインシュタインの世界

今、リーマンと言えばリーマンブラザーズだろうが、

浅ましい経済ネタなぞ無視して、

数学ネタにハァハァするのが知的な大人w

リーマンと言えばリーマン幾何学

ユークリッド幾何学全てをリーマン幾何学と言う事もあるが、

実は最初に非ユークリッド幾何学を発見したのは、

ロシアのニコライ・イワノビッチロバチェフスキー である。

ユークリッド幾何学は、 曲率が0で、直線と任意の点が与えられた場合、

平行線は1本しか引けない放物幾何学

ニコライ・イワノビッチロバチェフスキー が発見したのは、

曲率が負で、平行線が2本以上無限に引ける双曲幾何学

ニコライ・イワノビッチロバチェフスキー の間違いは、

ユークリッド幾何学は自分が発見した双曲幾何学しかないと思い込んだことである。

で、ベルンハルト・リーマン は、

ユークリッド幾何学は無限にあることを発見した。

n次元多様体の全てに、曲率が正と0と負の幾何学が存在するのである。

n次方程式で書ける空間以外にも、

量があるものは全て幾何学に出来ることも発見した。

直線が色の変化として表される色の幾何学なんてものもある。

狭義のリーマン幾何学は、

曲率が正の二次元多様体の楕円幾何学である。(平行線は0本、存在出来ない)

双曲とか楕円と聞くと、ユークリッド平面に図形を思い浮かべてしまうので、

混乱するが、曲率があるので、平面そのものが、

双曲や楕円に曲がっている空間での幾何学が非ユークリッド幾何学である。

ユークリッド幾何学は曲率が0の特殊な幾何学である。

絶対的な唯一の真理だと思われていたユークリッド幾何学は、

無限にある幾何学のひとつでしかないと再定義したのが、リーマンの功績。

リーマンにより、絶対空間、絶対時間という概念は、

思考の対象にしても意味がないと明らかにされた。

絶対時間を哲学したカントは時代遅れのおバカさんに成り下がったのである。

リーマンの絶対時間を否定する思索がなければ、

アインシュタイン相対性理論を発見出来なかっただろう。

リーマンはアインシュタインの引力場理論も、

マクスウェルの電磁場理論も、

ボーアの素粒子理論も、予測していたと思われる(ほんとかよ!天才過ぎるw)

大数学者、数学の王と言われるガウスがリーマンの非ユークリッド幾何学を認めなかったので、

リーマンはマイナーぽいが、コペルニクスに匹敵する科学の革命家がリーマンである。

ちなみにリーマンは数学者としては、関数を教える大学教授でありました。

ユークリッド幾何学ガウスが理解出来なかったので、

リーマン幾何学は大学の科目にはなりませんでしたw

金を稼ぐために数学の懸賞問題を解いたり、

生理学者にもなっている。

数学者だが物理学者でも化学者でもあった万能の天才がリーマン。

結核で40の若さで死んだリーマンには、

ブレイクする悲劇性もあるな。

これからは、リーマンと言えば、

リーマンブラザーズでなくて、ベルンハルト・リーマン を思い出すようにw

本書はカントネタ以外にも哲学者をバカにしたネタが多くて痛快である。

哲学者って考えなくてもいいことを間違って考えるアフォですよな。

頭を無駄遣いしてるとしか思えん。

考える前に、自然科学の教養を深めてほしい。

哲学者が考える以前に、自然科学で答えが出ている問題が多いよなw