『自然界における左と右』 マーティン・ガードナー 紀伊國屋書店

新版 自然界における左と右

新版 自然界における左と右

ガードナーは一応SF作家でもあるので、

科学解説書もリーダビリティが高いが、

これは例外的な大作。

科学解説書というより、真面目な硬い学術本って感じ。

自然界における左と右の問題を網羅した大作だが、

左右問題というと、鏡の反転と遺伝子の螺旋の右巻き左巻きしか、

一般人に受けるネタがなくて、

テーマ選びに失敗した感じ。

鏡像は左右が反転してるのではなくて、

前後が反転している。

右巻き遺伝子しか生命に影響しない。

左巻き遺伝子の生物を作って、

それを食べてもその肉の栄養価はゼロである。

などという話題が面白いと思った人は読んで下さい。

左右問題網羅したのはいいが、

回文ネタもあるのは、こじつけというか、

パズル作家としてのガードナーのサービスか?

ガードナーにはパズル作家とサイコップとしての活動を求むw