『女刑事の死』 ロス・トーマス 早川ミステリ文庫
- 作者: ロス・トーマス,藤本和子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/06/23
- メディア: 文庫
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「友達と政府のどちらかを選ばなければならなかったけれど、友達を選んだ」
「それはたいしてむずかしい選択じゃない。選択などと呼ぶことさえできない」
文学的苦悩せずにあっさり祖国を裏切り、
友人と非国民になる道を選ぶロス・トーマス の主人公はかっちょええわ!
今回の敵は秘密スパイ組織ジャスパー!(桑田次郎かよw)。
そして味方の筈の野党議員も…。
政府組織や議員など信用出来ないと言う非国民作家ロス・トーマス 万歳!
「探偵の帰郷」ものだがベタベタしてないのも良い!
殺された妹との家族愛のエピソードが皆無のかっちょよさ!
家族も故郷も祖国も失おうと、
揺ぎ無い自己を確立するロス・トーマス の主人公に萌えよ!
ラブラブファイヤーがもっと少ないと完璧なんだが…。
これをロス・トーマス の最高傑作に推す人が多いと思われるが、
ラブラブファイヤーが多すぎるし、
雑魚キャラの人生まで描写しているし、
ちょっと無駄があるよな?
主人公が老人とキスする破目になり、
「ポリデントの臭いがした」
と言う傑作なシーンもあるんだが、
ホモ率の高い他作品の方が好きざんす。