『族長の秋』 G・ガルシア=マルケス 集英社文庫

ラテンアメリカの文学 族長の秋 (集英社文庫)

ラテンアメリカの文学 族長の秋 (集英社文庫)

本書のベストセリフ

「大統領はあらゆる政治犯に恩赦を与え、すべての亡命者に帰国を認めた、文学者たちを除いて。この連中だけは、絶対にいかん、と彼は言った、羽根に熱がこもっている、羽根が生えはじめたばかりの血統のいいシャモとおんなじで、ものの役には立たん。もっとも、役に立つことがあるとしての話だが」

文学を否定する究極の文学!

「百年の孤独」より読むのに体力必要。

絶対にコレをマルケス初読みにしてはいけない。

もう一つ名セリフ書いておくか。

「祖国のために命をささげることぐらい名誉なことはない、と思っています、閣下。相手を哀れむような笑いを浮かべて、大統領はそれに答えた、ばかなことを言うもんじゃない」

マルケスは一般受けする為にロリコンネタを書くことが多いが、

本作は珍しくロリコンを揶揄する視点があるので、

これをマルケスの最高傑作とする人もいそうだが、

改行無し、セリフ区別の「」無し、人称及び時間の固定視点無しの、

読み辛い文学なので、

ホントに読むのは一番最後で良いと思われます。