『族長の秋』 G・ガルシア=マルケス 集英社文庫
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- 作者: ガブリエルガルシア=マルケス,鼓直
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/04/20
- メディア: 文庫
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「大統領はあらゆる政治犯に恩赦を与え、すべての亡命者に帰国を認めた、文学者たちを除いて。この連中だけは、絶対にいかん、と彼は言った、羽根に熱がこもっている、羽根が生えはじめたばかりの血統のいいシャモとおんなじで、ものの役には立たん。もっとも、役に立つことがあるとしての話だが」
文学を否定する究極の文学!
「百年の孤独」より読むのに体力必要。
絶対にコレをマルケス初読みにしてはいけない。
もう一つ名セリフ書いておくか。
「祖国のために命をささげることぐらい名誉なことはない、と思っています、閣下。相手を哀れむような笑いを浮かべて、大統領はそれに答えた、ばかなことを言うもんじゃない」
本作は珍しくロリコンを揶揄する視点があるので、
これをマルケスの最高傑作とする人もいそうだが、
改行無し、セリフ区別の「」無し、人称及び時間の固定視点無しの、
読み辛い文学なので、
ホントに読むのは一番最後で良いと思われます。