『脳のなかの幽霊』 V・S・ラマチャンドラン サンドラ・ブレイクスリー 角川文庫

脳のなかの幽霊 (角川文庫)

脳のなかの幽霊 (角川文庫)

正常と異常の定義が脳神経回路を流れるパルスの量で明確に定義されるので、

とても判りやすい。

宗教を信じるキ○ガイは脳のどこが過剰に活動しているか既に答は出ている。

哲学や宗教の疑問が既に脳科学で解決しているので、これは全人類の必読書。

ギャグも爆裂している。

最終章の締めの名セリフが強い人間原理主義者の

ポール・デイヴィスの『宇宙に隣人はいるのか』からの引用だが、

これもギャグだよねw

ラマチャンドランはスティーヴン・ジェイ・グールド同様、

人間原理を否定しているので誤読しないようにねww

クオリア問題の例として、

電気ウナギと同じ電気を感じるクオリアが人間にあるか?

が書かれているのに、

クオリアネタが引用される時は、

『私は赤を見ている』

『彼は600ナノメートルの波長の光を赤と言う』

の方ばかりなのは何故か考えると面白いなw

ラマチャンドランはもちろんクオリアの存在を認めているが、

クオリアを必要としない学説もあると紹介してるのは公平。

ファントムペインクオリアサヴァン共感覚等の、

ここ10年の話題の元ネタの本だから、

読んでないのは恥でしたね。

私は心を持ってないので、意識ネタはどうでも良いのだが、

自分は死んでいると主張するキ○ガイさんの事例も載っていて、

私以上のキ○ガイがいたかと、少し反省しました。

心を二つ以上持ってると主張する多重人格者には、

人格の分だけ請求書を送れば見破れるというギャグも面白かったです。

笑いの構造も考察しているが、天才はユーモアの才能もあるというか、

ギャグを考えると頭が良くなるそうです。

学校でユーモアの授業があるべきと主張してるが、マジっぽい。

IQの低いサヴァンでもダビンチ並みに絵が巧い人が発見されてるし、

絶対音感もIQの低いグループの方に多く見つかるそうです。

やはり芸術家は知能の低い人格障害者が多いよなw

↑などと言う様な自分の都合の良い論説を展開する為の元ネタが豊富なので、

ほんとに全人類必読の書。

下ネタもありまっせ。

では、私が考えたギャグで終了しよう。

「われ思う、ゆえにわれあり」

「このおじさん変なんです」

「こうもりさん、こうもりさん、助けて」

「ワハハハ、ロンブローゾー」

http://roko3.cocolog-nifty.com/tuiteru/2006/03/post_091b.html