『果しなき流れの果に』 小松左京

果しなき流れの果に (ハルキ文庫)

果しなき流れの果に (ハルキ文庫)

日本SFの最高傑作。

時間SFだが、「歴史を変えて何故いけない?」と、

主人公側は時間犯罪者組織である。

果しなき時間流は未来から干渉してくる二つの力で作られてきたのだ。

タイムスケールは六千万年の物語だが、

プロローグその一が「象徴的事件」

プロローグその二が「現実的結末」

となっており、本編のSF物語の果に到達するエピローグが、

世界一のSF作家のホーガンの「星を継ぐもの」級の感動である。

「それは長い長い夢のような、いや、夢物語です」

もっともスケールのでかい恋愛物語としても読めます。