『暗く聖なる夜』 マイクル・コナリー 古沢嘉通 訳 講談社文庫

暗く聖なる夜(上) (講談社文庫)

暗く聖なる夜(上) (講談社文庫)

暗く聖なる夜(下) (講談社文庫)

暗く聖なる夜(下) (講談社文庫)

“ハリー・ボッシュ”シリーズ9作目。

シリーズものとして大転換!

最初の一行目から、ぶっ飛びます。

違和感を感じる人もいるかもしれないが、

シリーズ9作目でマンネリ感でなくて、

違和感を感じさせるコナリーの技は凄いよな。

本格推理小説として、

真犯人にはアッと驚くが、

今回はドンデン返しの量が少なくてそこはやや不満だった。

真犯人に辿り着くまで二転しかしてないよな。

真犯人を明かした後に控える、

推理小説を越えたコナリー小説としての謎解きも含めれば、

三転したとも言えるが、

このラストには私は感動出来ませんでした。

恥ゅかちいラストに思えました。

例によって最終巻みたいなラストだが、

こんなもので大団円になっては興醒めする。

では、サイコパスの皆様ご一緒に…

「エレノア氏ね」

「マデリン市ね」

ごめんなさい、ごめんなさい…。