『シティ・オブ・ボーンズ』 マイクル・コナリー 古沢嘉通 訳 早川文庫
- 作者: マイクルコナリー,Michael Connelly,古沢嘉通
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/02/01
- メディア: 文庫
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前作で主人公がサイコパス扱いされたのが嘘のような、
のんびりまたぁりした展開で、
普通のハードボイルドに戻ってしまったかと危惧したが、
終盤のドンデン返しの量は新記録を樹立した。
コナリーの小説はラストで二転三転するのが当たり前だが、
本書は犯人当て推理小説として四転五転までひっくり返ります。
そして、事件が解決した後に小説としてトドメの大ドンデン返し。
リアルタイムで読んでいた読者は、
最終巻なのか!
と絶叫したに違いない。
毎巻が最終巻のノリの凄いシリーズだが、
最終巻にやるべきネタをここでやってしまうとは!
ここでこのネタ使っては、
本当の最終巻の選択肢が減って作者は不利だが、
天才コナリーなので、
問題ないということだよな。
シリーズものの途中で、
容疑者も探偵もみんないなくなってしまう、
「そして誰もいなくなった」をやってしまった傑作。
ごめん、嘘です。生き残る人物はいますが、
「そして誰もいなくなった」に匹敵する傑作ということです。