『バッドラック・ムーン』 マイクル・コナリー 木村二郎 訳 講談社文庫
- 作者: マイクルコナリー,Michael Connelly,木村二郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/08
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例によってボッシュシリーズのキャラが出てくるので、
ボッシュシリーズと同じ世界です。
女主人公のノワールである。
コナリー作品で一番出来が悪いせいか、絶版になっているが、
コナリーとしてはレベルが低いというだけで、
普通の小説としては水準作以上である。
女泥棒が主人公なので、
セクースシーンが無いのを私は高く評価する。
サスペンスとして時間の制限があり、
のんびり恋なんかしてる暇はない設定はgoodである。
ラストのアクションも銃撃戦になったら負けだと、
女主人公が自覚していて頭脳戦を仕掛けるのも水準以上。
惜しむらくは偶然の要素が入ったことであるが、
この作品は偶然の一致、共時性をテーマにしてるみたいで、
ワザとか?
コナリーファンならもちろん読むべき一冊ではある。
看板作品のボッシュシリーズそのものが今一の人はもちろん読まなくていいです。