『ダークライン』 ジョー・R・ランズデール 早川ミステリ文庫

池上冬樹はこれがランズ様の最高傑作と言っているが、

私は『ボトムズ』 が最高傑作だと思う。

純文学が好きな人には『ダークライン』の方が受けると思うが、

ダークライン』はミステリとしては切れ味が悪い。

サスペンスアクションとしても『凍てついた七月』 ほどのスピード感は無い。

ダークライン』は文学として描写をじっくり楽しむ小説である。

1958年を舞台にした歴史文学として楽しむべき小説だろう。
女も子供も黒人も同性愛者も差別しない

主人公一家は魅力的であるが、

ミステリとして期待するとちょっと脱力する。

シャーロック・ホームズの名セリフの訳がおかしいと思ったのは私だけでしょうか?

訳者がポンポコピーの臭いがします。

ダークライン (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ダークライン (ハヤカワ・ミステリ文庫)