『魔法の通廊 魔法の国ザンス4』 ピアズ・アンソニイ  山田 順子訳 ハヤカワ

魔法の通廊―魔法の国ザンス〈4〉 (ハヤカワ文庫 FT (78))

魔法の通廊―魔法の国ザンス〈4〉 (ハヤカワ文庫 FT (78))

フロリダ半島にある魔法の国ザンスのトレント王は、

魔法が使えないザンス外の世界に貿易相手を探す為に旅立った。

だが、王は予定した日になっても帰ってこなかった。

かくして王女と王女の恋人は、王の消息を確かめる為にザンスから旅立つことにした。

しかし、ザンスを出ると魔法は使えなくなるのだ。

でも大丈夫心配は要りません。

魔法を使えるようになる魔法を使うケンタウルスがいることが判ったのだ!?
人間体の王女とその恋人とケンタウルスとゴーレムとゴブリンの5名は、

20世紀のジョージア州に出現した!


読み出したら止まらないエンターティンメントの傑作である。

30ページぐらいの短編を読むような労力でアレヨアレヨと読めてしまうが、

1巻があまりにも凄かったので比較するとどうしても物足りないと思ってしまう。

1巻2巻のような謎と大どんでん返しがないのである。

1巻は小説読むのが好きだと言う人は必ず読まねばいけない大傑作であるが、

3巻からは、まあ、読むと楽しいよ。というぐらいのもんである。

私はビンクと魔王ザンスの物語をまた読みたいのよ〜。

ドオアはもういいから3代目の話にするか、初代のビンクに主人公を戻してほしいと思う。