『サーカス殺人事件』 W・リンク&R・レビンソン 小鷹信光訳 二見文庫
- 作者: W.リンク,R.レビンソン,小鷹信光
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2003/03/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
本格ミステリとしては物足りないが、
小鷹信光の創訳が素晴しい。
池澤夏樹より文が巧いと思ったよw
三十年前の幻の脚本が元ネタなのに、
携帯電話を出す小鷹信光の訳に燃え萌えww
文化史としてサーカスの小ネタが興味深かった。
落ちは「死の方程式」と同じようなネタにすれば傑作になったのに惜しい。
ミステリファンは何故か猫ファンが多いが、
本書は犬ミステリでもある。
被害者が犬と花を愛でる知的レベルの高い男だったので、
完全犯罪に誤謬が生じるというネタは面白かった。
猫だったら、被害者諸共アボーンされるべきざんす。
ボロボロになっても生き抜いたノラ犬の健気さにマンセー!