『硝子の塔』 スタンリー・アレン 大妻裕一 訳 二見
- 作者: スタンリー・アレン,大妻裕一
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2001/07
- メディア: 文庫
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現代ミステリなので、犬の鳴き声が聞こえても白けるから、
現代科学装置の発動がクライマックスになるそれなりに面白い作品ではあるが、
コロンボを書く事を夢見てプロのミステリ作家になった奴の作品にしては、
トリック一発が光るだけで、もっとややこしくして欲しかった。
しかし、このトリックは現代日本人作家でも、既にやっているような気がするが…。
映像化すれば見栄えがいいし、一応水準作か?
旧作でラストで時計の音が聞こえるのが証拠になるやつよりは、
新しいネタでいいだろう。
犯人がガウディおたくの建築設計士というのはまあまあ面白かったが、
建築士ならビルにアレがあるのに気付けよ!
と言いたくなる。コロンボが気付いたのは全くの偶然というのも萎えた。
ドッグ大殊勲(笑)