『裏切りの国』 ギャビン・ライアル 早川ミステリ文庫

裏切りの国 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

裏切りの国 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

主人公は売春婦買っても殺人事件に巻き込まれてセクースする暇が無く、

メトロポリタン美術館の美人キュレイターと知り合いになっても、

売春婦を買った事がバレて嫌われてまたもセクース出来ず、

相変わらずエロ無しで上品なのがいい。

女性の未婚既婚情報の開示問題というジェンダーテーマも埋まっているのも良い。

結末は一番シビアでハードだろう。

他の作品の主人公にも祖国に裏切られ捨てられた男がいたのだから、

ユダたちの国という題にした方がよかったと思う。