『大槻教授の最終抗議』 大槻義彦 集英社新書

大槻教授の最終抗議 (集英社新書 467B)

大槻教授の最終抗議 (集英社新書 467B)

新ネタは血液型性格診断を擁護する竹内久美子批判が読み応えある。

自叙伝の要素もあるのがちょっと無駄。

理工系の学生でも幽霊を信じているという

現状報告は背筋が寒くなる…。

科学者の卵でも科学的思考が出来ない奴がゴロゴロしているそうな。

東大、京大、慶応、早稲田の理工系の学生が、

オウム真理教の信徒になって、

科学知識で大衆を虐殺したのは、

彼らは受験テクニックに秀でていただけで、

科学的思考が出来なかったからである。

科学は宗教を否定するもの。

宗教に騙されないように、

大衆は科学的思考を身に着けなければならない。

マスゴミを利用してオカルト批判してるつもりの大槻教授だが、

マスゴミに逆利用されているよな。

オカルトバスターとしての芸人扱いされていて、

大槻教授の努力は空回りしてる気もするが、

オカルトを簡単に信じる者は、

ファシズムにも簡単に洗脳されるだろうという

大槻教授の持論はもっともだと思う。

血液型性格診断が定着してしまった愚かな日本はもうダメポ。

受験テクニックのみを教える日本の教育体制が駄目なのだ。

大槻教授は早稲田で「科学とは何か?」

という講義をやって科学的思考を培おうとしているが、

18歳までオカルト環境に洗脳された者の目を覚ますのは難しいよね。

私は日本はもう駄目だと諦めてますが、

諦めてない人にはこの本はエールになるかな?