『サトリ』 ドン・ウィンズロウ 早川ノヴェルズ

サトリ(上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)

サトリ(上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)

サトリ(下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)

サトリ(下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)

トレヴェニアンの『シブミ』の前日譚。

章立てが多く各章が短い(最少はたった3行w)ので、

ラノベどころか漫画並にサクサク読めます。

作者が碁のルール知らないように感じるのだが、知ってるそうです。

碁に例えて戦略を組み立ててるつもりらしいが、

チェスや将棋の思考としか思えないのが、欠点。

チェス対将棋ならまだしも、チェス対碁は不可能だよねww

一応ドンデン返しもあるので、謀略小説ファンのみならず、

本格推理ファンにも受けるであろう。

ローマ法王の萎びた睾丸に賭けて傑作である。

碁の二次元思考は対航空機戦もある現代戦には通用しないと悟る終盤も納得。

あ、もちろん真面目な「悟り」もありますw。

ウィンズロウは最近人気作家になったので、

純文学寄りのうっとおしいミステリ作家かと誤解していたが、

こんな楽しいエンタメ書けるのなら全作必読だよね?

http://ameblo.jp/nanika-possible/entry-10874367711.html
http://blog.livedoor.jp/dick21/archives/51972379.html