『ディープグリーン③』 佐々木淳子
ディープグリーン (3) MiChao!KC (KCデラックス)
- 作者: 佐々木淳子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/10
- メディア: コミック
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「地球の生命の半分以上が死滅する大絶滅は、
40億年近い生命の歴史の中で1度や2度ではない。
自然はヒトも動物も植物も微生物も区別しない。
森林が滅びようと動物が滅びようと
生命は変化して存在し続ける…」
恐竜を滅ぼし人類に知性を与えた「ダークグリーン」は、
人類の集合無意識「R-ドリーム」の存在を停止することにした。
「R-ドリーム」には人間の最大の超能力者の西荻北斗が眠っている。
「R-ドリーム」消滅時に北斗が「R-ドリーム」に居ると、
北斗の消滅する精神に引きづられて全人類が消滅!
最大のヒーロー「リュオン」は北斗を助ける為に、
人間の雑魚達とパーティを組み、
「ダークグリーン」より上位のオーバーロード「ディープグリーン」に向かう。
だが、「ディープグリーン」へのゲートの守護者のオーバーマインドは、
他者の能力を奪う究極の能力者だった!
最大耐久力の味方は、ヨボヨボの老人に、
最大すばやさの味方は、体の全ての部位が不自由な人に、
最大知力の味方は、クルクルパーに!
人類は「ディープグリーン」に遭遇出来るのだろうか…?
個人の危機ではなくて、人類の危機を描くのはSFしかやれないが、
人間原理を否定し、人類が滅びてもいいんじゃないの?
という視点がある本物の本格SFである。
今巻、機械知性の集合無意識の伏線が張られている。
集合無意識どころか、超自我どころか、
自我が存在する事も厳密には証明されてないが、
SFだから存在しないものを在る事にして物語作っていいわけです。
コギト・エルゴ・スムは何の証明にもなってないざんす。