『サイモン・アークの事件簿Ⅱ』 エドワード・D・ホック 創元推理文庫

サイモン・アークの事件簿II (創元推理文庫)

サイモン・アークの事件簿II (創元推理文庫)

過去のない男
「真鍮の街」
「宇宙からの復讐者」
「マラバールの禿鷹」
「百羽の鳥を飼う家」
「吸血鬼に向かない血」
「墓場荒らしの悪鬼」
「死を招く喇叭」

「マラバールの禿鷹」が一番のお気に入り。

インドの鳥葬場(鳥しか入れないので当然密室w)

での殺人事件を捜査中に犯人に閉じ込められ、

主人公とワトスン役は禿鷹に食べられる大ピンチ!

パニくるワトスン役に主人公が冷静に切り返す言葉と

その突っ込みが見事な漫才で笑った。

基本怪奇趣味だがギャグも埋まってるお値打ちなシリーズ。

色んな国が事件の舞台になるのも楽しい。

一発目の「過去のない男」が低レベル過ぎて読む気なくなる奴もいそうだが、

これをホック初読みにする奴はいないと思うので問題ないだろう。

本格読みは必読。怪奇好きには物足りないか?

売れないと最終巻が出ないだろうので、

皆さん買いましょうね。