『サイモン・アークの事件簿〈1〉』 エドワード・D・ホック 創元推理文庫

サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)

サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)

「死者の村」
「地獄の代理人
「魔術師の日」
「霧の中の埋葬」
「狼男を撃った男」
「悪魔撲滅教団」
「妖精コリヤダ」
「傷痕同盟」
「奇蹟の教祖」
「キルトを縫わないキルター」

悪魔退治の使命を帯びたコピト教の僧侶サイモン・アーク

悪魔が起こしたような不思議な事件に鼻を突っ込むが、犯人は普通の人間ばかりw

前半はオカルト趣味を維持しているが、

後半になると普通の不可能犯罪ものになる。

ドライブスルーの洗車機の中で車が消える事件の

どこがオカルト探偵やねん!と突っ込んではいけないw

オカルトものというよりは、

アメリカ国内に留まらず、

イギリスやエジプトやトルコも舞台になる

歴史ミステリと思った方がいいかもしれない。

ロシアの女サンタクロース「妖精コリヤダ」の話が一番お気に入り。

善意のプレゼントをばら撒くスーパーナチュラルなど存在しないと決め付け、

尾行して犯行現場に遭遇しようとするアークがナイス!w

ノルウェーでサンタクロースの家を張り込みする話が、

未訳分にあるといいなぁ。

売れないと続きが出ないだろうので、

皆さん買いましょうね。