『ブレーメン5』宇宙編第一話「宇宙空間惑星なし」 佐々木淳子

スペースオペラというものは、惑星から惑星を縦横無尽に駆け巡り、

様々なBEMと戦うもので、

並みのSF作家は、面白い惑星環境をまず第一に考えるものだが、

世界一のSF漫画家の佐々木淳子の思考は、

宇宙空間に惑星が必要なのか?

という根源的な問いを突きつける。

異質な驚異の感覚を提供するのがSF作家の務めだが、

ほとんどのSF作家は自分で何も考えずに、

先人のパターンをなぞっているに過ぎない。

太陽系に惑星があるから、他の恒星系にも惑星が存在すると無条件で信じて、

何の疑問も抱かずにお気楽に太陽系以外の惑星を舞台にしたSF作家は、

科学的探求心の欠如した三流である。

佐々木淳子の一流の思考が理解出来ましたか?