『青い竜の谷』 佐々木淳子

青い竜の谷 (1)

青い竜の谷 (1)

琥珀に閉じ込められた蚊が吸った恐竜の血液から、

現代に恐竜を甦らせ、恐竜公園を造る。

という話をマイケル・クライトンの「ジュラシックパーク」より先にやっていたが、

誰も佐々木淳子の偉大さをマンセーしないのはなんでやねん!

佐々木淳子クライトンを盗作で訴えてOK!

と言いたいところだが、

琥珀云々は元々科学誌に発表されたネタなので、それも適わない。

ジュラシックパーク」は恐竜公園のみの話だが、

世界一のSF漫画家佐々木淳子の思考は、

現代に恐竜が甦るだけにとどまらない。

ジュラ紀に人間がタイムトラベルして、

恐竜と人類が綾なした別の歴史も創造してしまう。

双子の兄弟が恐竜時代と現代に生き別れて暮らし、

そして入れ替わるという展開もみせる。

ラストはもちろん恐竜人間だ!