『パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ』 ミチオ・カク NHK出版
- 作者: ミチオカク,Michio Kaku,斉藤隆央
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2006/01/21
- メディア: 単行本
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70%はネタ被りだが、超対称性の何が超なのかは、
こっちの方が判り易い。
自乗して0になる0以外の数=超数という概念で計算するので、超対称性なのである。
単純な超数というネーミングは混乱の基なので、
数学者による再ネーミングを求む。
物理学者のネーミングセンスは悪いというネタが、
一流の宇宙論学者が書いた本として、
自虐ネタで感心しますw
ビッグバンという用語を作ったのは、
素粒子より小さい音の無い爆発で始まったのに、
ビッグバンとホイルが言ったのは、
ビッグバン理論を茶化したからだが、
これよりインパクトのある名称を、
ビッグバン論者は考え付けず、定着してしまったそうです。
スティーヴン・ウェッブ 同様ミチオ・カクもSFファンで、
本書には、
ポール・アンダースン の「タウ・ゼロ」 、
アイザック・アシモフ の「神々自身 」 、
グレッグ・ベア の「永劫」 等の
別宇宙ネタのSFも紹介されているが、
ネタバレが酷過ぎて、
上記の三作を読む予定の人は本書を読むのは後回しにしよう。
この本のレベルにもっとも近い
スティーヴン・バクスター のSFが出てこないのは何故だろう?
SFを超えたサイエンスノンフィクションと宣伝されているが、
この本にまとめられる前に、
同じネタをとっくの昔にスティーヴン・バクスター がSFとして書いているが?
量子力学ネタSF別宇宙(並行宇宙)SFとしては、グレッグ・イーガン や、
ロバート・J・ソウヤー も有名だが、二人も出てこない。
鋭い人は気づきましたね?
スティーヴン・バクスター はイギリス人、
グレッグ・イーガン はオーストラリア人、
ロバート・J・ソウヤー はカナダ人である。
ミチオ・カクはアメリカ国籍である。
宗教に対するアプローチからも、
ミチオ・カクはアメリカ原理主義に汚染されていることが読み取れる。
これでしか触れてないネタもあるけど、
70%はネタ被りなので、
これを読むよりは、
スティーヴン・ウェッブ の『現代物理学が描く突飛な宇宙をめぐる11章』
を読んだ方がいいかもしれない。
スティーヴン・ウェッブ の『現代物理学が描く突飛な宇宙をめぐる11章』
の方が図表や写真は豊富です。
もちろん両方読むのがベストだが、
私はミチオ・カクの本はもう読む気ありません。
スティーヴン・ウェッブ は読みたいけどな。
浅い知識でグレッグ・イーガン のSFに騙されている人は、
本書を読んでグレッグ・イーガン は糞だと覚醒して下さいw