『綿の国星』大島弓子

猫を擬人化(猫耳付けただけの人間)して、猫の生活と、

猫と人間の関わりをリアルに描いたファンタジー

母猫が仔猫を食べてしまうリアルなシーンもあります。

主人公は自分がいつか人間になれると信じているチビ猫である。

少女漫画独自の乙女チックな感性で、

意味の無い美しい言葉を喋るメス猫に対して、

オス猫どもが、

「何を言ってるのか判らん」

「女の感性、女の感性」

と馬鹿にするシーンがあるのは、

作者が乙女チック主義を無条件に賛美していない証拠で、

自分が絶対正しいと押し付けてこないので、好感を持った。